第5回「シャンパーニュ、ロワール、ジュラ・サボワ地方」では以下の内容を学んでいきます。
=「シャンパーニュ、ロワール、ジュラ・サボワ地方」で扱う主な内容=

●シャンパーニュ地方
・気候風土
・主要ブドウ品種
・主要A.O.C
・シャンパーニュの醸造法
・シャンパーニュの種類
・生産者の登録業態と略号
・スパークリングワインの製法
●ロワール渓谷地方
・気候風土
・主要ブドウ品種
・主要A.O.C
・ペイ・ナンテ地区
・アンジュー&ソミュール地区
・トゥーレーヌ地区
・サントル・ニヴェルネ地区
・中央高地地区
●ジュラ・サボワ地方
・気候風土
・主要ブドウ品種
・主要A.O.C
・ヴァン・ジョーヌ
・ヴァン・ド・パイユ
【Point】頻出分野!!シャンパーニュの醸造フロー
1.Vendenge (ヴァンダンジュ)ぶどうを収穫 2.Epulchage 選果 3.Pressurage (プレスラージュ)圧搾 4.Debourbage (デブルバージュ)清澄 5.Premiere Fermentation(プルミエール フェルマンタシオン) アルコール発酵(一次発酵) 6.Fermentation Malolaquetic マロラクティック発酵(乳酸発酵) 7.Assamblage(アッサンブラージュ)調合 8.Tirage(ティラージュ) 瓶詰め 9.Deuxieme Fermentation(ドゥジエム フェルマンタシオン)瓶内二次発酵 10.Maturation sur lie (マチュラシオン シュール リー) 瓶内熟成 11.Remuage (ルミュアージュ) 動瓶 12.Degorgement (デゴルジュマン) 澱抜き 13.Dosage (ドサージュ) 補酒(リキュール添加) 14.Bouchage(ブシャージュ)&Habbiage(アビラージュ) コルク密栓とラベル貼り
最も手間ひまかけて造られるシャンパーニュの醸造方法は頻出分野です。シャンパーニュの醸造フローをしっかりとおさえた上で、スパークリングの製法との違いを理解していきましょう。

↑生産者の登録業態と略号もおさえよう
ロワールは飲んだ経験がある人があまりいないためか、苦手分野にしている受験生が多いです。
A.O.Cはたしかに多いですが、出題範囲は偏っているので、傾向と対策をしっかりと練って勉強していきましょう。
また、一緒にされることの多い「ジュラ・サボワ」ですが、ワイン品種や造られるスタイルは似ているわけではないので、混同しないように勉強していくことが重要です。
【最終チェック!】
「シャンパーニュ、ロワール、ジュラ・サボワ地方」の「SASAKI’sEYES」

〜シャンパーニュ〜
・シャンパーニュは「ブドウ栽培者」と「ワイン生産者」の分業制で成り立っている
・1728年、国王ルイ15世がガラス瓶に詰められたワインの流通を許可したことで、瓶内二次発酵によるシャンパーニュが誕生した。
・A.O.Cの「Rose de Riceys」は「ピノ・ノワール100%」、「スティル」、「ロゼ」
・シャンパーニュ製法でつくる圧搾は、特別な搾汁機を使って、非常に弱い力で行う。そのため、黒ブドウの色素が出ず、白い色調のシャンパーニュが造られる。
・アッサンブラージュ(調合)は、エリア、品種、ヴィンテージとさまざまなものを巧みにブレンドすることで、品質を一定に保つ。大手のメゾンほどブレンドに用いる手札が多い。
・ロゼ・シャンパーニュのほとんどは、ブレンド法を用いる。思い通りの色調にコントロールしやすいため。
・ネゴシアン、レコルタン、コーペラティブ、ソシエテ、ディストリビュトゥールの意味をしっかりと抑えた上で略号を覚えよう
・シャンパーニュ方式=伝統方式=瓶内二次発酵方式 は同義
・シャルマ方式は「タンク内二次発酵」のこと
〜ロワール〜
・ロワール地方の主要ブドウ品種、「ムロン・ド・ブルゴーニュ」は「ブルゴーニュ産のメロンのようなアロマの品種」が由来となっている。寒さに耐性のあるブドウ品種として知られる
・ブラン・フュメは火打ち石のようなスモーキーなアロマがあるのが由来。フュメは「煙、燻製」の意味を持つ
・ペイ・ナンテでよく使われる手法、「シュール・リー製法」からヒントを得て、日本の甲州もシュール・リー製法を確立した
・試験上「半海洋性気候」というワードはロワールでしか使用されない。
・サンセールは白のイメージが強いがピノ・ノワールも有名。
〜ジュラ・サヴォワ〜
・「半大陸性気候」はブルゴーニュ、ジュラ、ローヌ北部、ロワール上流域の4つの地域のみ!
・ジュラの栽培面積の50%を占めるのが「ムロン・ダルボワ」シャルドネのシノニムである。サヴォワではほとんど栽培されていない
・ヴァン・ジョーヌの濃度が薄いとナッツの香り、濃いとカレーのような香りがする
・ヴァン・ジョーヌに使われるボトルが620mlなのは、樽内のワイン容量が62%にまで減るためと言われている
・サヴォワの主要ブドウ品種「アルテス=ルーセット」のシノニムはセットで覚えよう
【次回講義】
次回は第6回「ブルゴーニュ・アルザス地方」です。
ソムリエ・ワインエキスパート試験対策講座の申し込みはこちらから

【2021年度 J.S.A.ソムリエ・ワインエキスパート 試験対策 無料体験講座】へのお申込みはこちら
